【あおによし、奈良】奈良公園近くなのに余り知られてない、奥春日原生林の彩色石仏
今回は、若草山の裏手にある「奈良奥山ドライブウェイ」、そこに点在する石仏をご紹介します。
よろしければ、お付き合いください。
奈良奥山ドライブウェイは新若草山、奈良奥山、高円山の3つの道路から成る。
このうち、奈良奥山道路は若草山から高円山までの一方通行で路面は一部ダートとなっている。
このダート区間には道沿いに石仏が点在している。
しばらく走ると、鶯の滝との分岐に着くが今回はそのまま直進する。
最初に向かうのは、春日山石窟仏(穴仏)。
ここは道路から近くて行きやすい。
残念ながらネットが張られている。
ネットが邪魔なのだが多くの石仏が洞窟の中におられる。
次に向かうのは地獄谷聖人窟。
こちらは道路から離れており、山道を多少歩くことになる。
山道はじめじめしており、汚れてもよい運動靴を持っていって、車を降りたら履き替えることをお勧めする。
20分程度歩くと聖人窟につく
この聖人窟の石仏さんは平安時代のものと伝わるが、何と彩色がまだ残っており、見る価値は十分だ!
ちなみに、拝観料はかからない。
こちらの聖人窟も中に入れないようにしているのだが、カメラを通せるほどの隙間はあり、望遠で撮影することが可能となっている。
聖人窟を後にして帰路につく。
途中、高円山展望所で休憩。
大伴家持の歌碑があった。
<原文:万葉仮名>
「多可麻刀能 秋野乃宇倍能 安佐疑里尓
都麻欲夫乎之可 伊泥多都良武可」
<現代語表記>
「高円の 秋野の上の 朝霧に
妻呼ぶ牡鹿 出で立つらむか」
こまで拝読いただきありがとうございました。
【あおによし、奈良】若草山からの展望。駐車場で鹿レンジャーに遭遇!!
今回は、奈良の若草山をご紹介します。
ハイキングで登る場合は、東大寺の二月堂の先の登山道から登ることになります。
若草山は一重目、二重目、三重目とお椀を重ねたようなつくりになっています。
一重目までの最初の階段がきついのですが、登りきると二重目や三重目は傾斜もゆるくなりだいぶ楽になります。
夏場は暑いので熱中症を考えると控えた方が良いと思いますが、涼しい季節なら手軽に山登りできる良いスポットだと思います。
でも、今回は、、、徒歩でなく、車で山頂駐車場まで行って山頂からの景色を見るという似非登山です。。。
超短文ですが、よろしければ、お付き合いください。
奈良の鹿は、 奈良公園など下界だけにいるものではない!
若草山の山頂にも鹿はちゃんと登ってきている。
というか、本来山の中が彼らのテリトリーなのだ。
若草山山頂の駐車場に車を止めて車から降りると、なんと5匹もの鹿が出迎えてくれた。
5人ならぬ5匹そろった鹿レンジャーかよッ!
ちなみにピンクは向かって左から2匹目だろうか?
若草山の山頂までは駐車場からは近いし、一歩道だ!
まあ、迷う人はおるまい。
山頂まであと少しということろでまたも鹿に遭遇。
ボッチで気ままな鹿さんだ。
案内板と道しるべに従って歩く。
まあ一歩道なので迷うことはない。
この階段が見えると山頂まであと少しだ。
山頂から市内と逆側(柳生側)を見るとかなり山深いことが分かる。
山が重なっている。
一方、市内はというと、こんな感じで開けた街が眼下に!!
市内があんなに小さく見える!
見てのとおり、若草山はなだらかな山なので、歩いて登っても楽しい♪
若草山の山頂には古墳があり、この古墳のてっぺんがおそらくは若草山の一番高い場所だ(もちろん木の上とかは除く)。
最後に古墳の頂上からの眺めを貼り付けておく。
ここまで拝読いただきありがとうございました。 、、
【あおによし、奈良】当尾の里で、多くの石仏に出合う
今回は、奈良の当尾をご紹介します。
よろしければ、お付き合いください。
今回はこの岩船寺からスタートとする。
岩船寺からスタートとした方が下りメインで楽である。
岩船寺までのアクセスだが、JR加茂駅からコミュニティーバスに乗車して16分の距離だ(20年8月現在300円)。
残念ながら奈良交通のフリーパスにはこのコミュニティバスは含まれていない。
浄瑠璃寺バス停は含まれているので、奈良市内の観光もされる場合は、あらかじめフリー切符を購入しておいた方が良いかも知れない
「奈良公園・西の京 世界遺産 1-Day Pass」は「バスもり!」アプリに対応しているので、当日予定している観光スポットが当てはまるのなら、わざわざフリーパスを買いに営業所に行かなくとも、スマホ購入してスマホ乗車券で乗車が可能となる。
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さて、岩船寺からハイキングコースに沿って石仏巡りをしよう。
ただ一つのお願いを一心にお願いすれば叶えてくださる有難いお不動さんらしい。
是非願掛けしておこう!!
わらい仏に向かう途中のこの大きな岩は「八帖岩」
道は下りなので楽なのだが、雨の後などは気を付けないと滑りそうだ。
ここで分かれ道、まずは道しるべに従ってわらい仏へ
鎌倉時代の作品で既に700年以上たっているが、窪み部分がひさしとなってあまり風化されてなく保存状態が良い。
この微笑みを見るとほっこりする。
今きた道を戻る。
不思議な石だが、何かの礎石らしい。
粉ひきの唐臼に似ているから「カラスの壺」と言われている。
飛鳥地方のよくわからない石造物とは違って元々何に使われていたのかはわかっているようだ。
これ、名前は二尊なのにパっと見ておひとりしかおられないと思うよね?
実は横にもうひとりが隠れておられる。
知らないと見逃してしまうので要注意っす!!
次にお目見えするのはあたご灯籠
「あたご」という名前で分かると思うが、火の神様の愛宕信仰由来の灯籠で、昔はこの灯籠の火を家に持ち帰ったりしていたようだ。
ちなみにくぼんた部分に火が灯る。
あたご灯籠まで来るとバス道も間近だ。
一度バス道に出て少し歩くと「やぶの中三尊」がある。
バス道に沿って歩いて、続いて首切地蔵と大門石仏に向かう。
向かって左端が首切地蔵
よく見ると首のあたりに切れ込みが入っており、このことから首切り地蔵と言われている。
首切地蔵の近くに大門石仏群がある。
これは、寺社の大門の近くにあった石仏、石塔などを寄せ集めた石仏群らしい。
他にも石仏はあるが、主な石仏は以上のような感じだ。
いったんバス道まで戻って、今度は道沿いに浄瑠璃寺に向かう。
歩いておなかも空いたので、途中、あ志び乃店で名物のとろろを食した。
結構おいしい!!
その後、浄瑠璃寺を散策。
お寺で飼われている猫なのか安心しきった猫がいたので、しばらく一緒にまったりしてこの旅を終えた。
ここまで拝読いただきありがとうございました。
【都内散策】白金自然園で自然を満喫(^^♪
都内散策や都内ツアーについても掲載していきます。
今回は、白金台にある自然教育園をご紹介します。
よろしければ、お付き合いください。
都内に住んでいる方でも、自然教育園を訪れたことのない方は多いのではないだろうか?
ここは都内にありながら、武蔵野の雑木林の面影をそのまま残しており、一歩踏み入れるとマヂでここ都内なの?と錯覚してしまうほど自然が残っている場所だ。
では、園内に入ってみよう!
道は整備されているが木々が茂り、夏でも涼しい。
(とはいえ、近年の猛暑では多少という感は否めないが)
園内には池や沼もあり、自然が豊かだ。木々によって周りのビルが見えないので都心にいるとは思えない。
園内にはかなり大きな木が何本も茂っており、葉の間からの木漏れ日が心地良い。
都心ではあまり見られない虫もここではかなり頻繁に見ることができる。
白金台駅や目黒駅から徒歩10分程度と近いので、都内で田舎を感じたい方は是非訪ねてみてはいかがだろうか?
ここまで拝読いただきありがとうございました。
【都内散策】泉岳寺で四十七義士墓参り
都内散策や都内ツアーについても掲載していきます。
今回は、泉岳寺をご紹介します。
よろしければ、お付き合いください。
境内には大石内蔵助や吉良上野介の首を洗ったと伝えられる首洗井戸などがある。
赤穂浪士のお墓はこの門の中になる。
どの義士がどこの墓地の眠っているかも掲示されている。
四十七義士をお参りするための線香なども準備されており、家で準備しなくとも思い利を行うこともできるので、忠臣蔵が好きな方は訪れてみてはどうだろうか?
忠臣蔵に関しては、歌舞伎がもとになっているとも言われており、実際の史実とは異なっているともいわれている。
忠臣蔵では吉良上野介が悪者の扱いだが、愛知県の西尾や幡豆などの吉良上野介の地元や江戸屋敷のある東京両国では名君となっている。
興味のある方は、吉良上野介のゆかりの地を巡ってみて忠臣蔵との違いを確認してみるのも面白いかも知れない。
ここまで拝読いただきありがとうございました。
【あおによし、奈良】談山神社~明日香 歴史の道をあるく
よくよく考えると前回奈良1回目と言ったのですが、紀伊半島シリーズで十津川村とか洞川温泉の記事を書いていました・・・・すみません。
さて、今回は、談山神社から明日香に抜ける歴史の道をご紹介します。
明日香からこの道を通って談山神社あたりで「大化の改新」の談議が行われたと考えると感慨深いですね。
よろしければ、お付き合いください。
談山神社の西門がスタート地点となる。
今でこそ東大門が表玄関となっているが、おそらく昔は藤原京や平城京に近いこちらの西大門が表口だったのではないだろうか?
それが今や、大門もなく石仏などが残るだけの人通りも少ない寂しい場所となってしまっているが。
明日香までの道はハイキングコースにもなっているらしく、道しるべが整備されているので多分迷うことはないだろう。
また、当然だが談山神社からの方が下り路が多いので楽である。
時間的には1時間半から2時間見ていれば良いかと思う。
西大門跡に、女人禁制の石碑があった。
どうやら明治の廃仏毀釈まではこの付近は女人結界の地だったようだ。
増賀上人墓とハイキングコースの分岐があり、まずは増賀上人墓に立ち寄ることにした。
この増賀上人、今昔物語やつれづれ草などに罹れている高僧だが、名利を嫌ってわざと奇行に走ることも多かったようである。
逸話はググるといろいろ出てくるので、そちらに任せることとする。
分岐点に戻り、ハイキングコースを進む。
途中、自動車道を渡ることになる。
昔は自動車道もなく明日香から談山神社に車で向かうには桜井を経由する必要があったが、この道路ができたおかげで短時間で談山神社や石舞台に行くことが可能となった。
結構、橋を多用して無理くり作った感のある道である。
道すがら見つけたこの植物ご存じだろうか?
葉っぱが緑色の葉と白い葉が混じっている。
これがマタタビ!
花が咲く時期に一部の葉が白く変化して目立たせる。
一説には、虫をおびき寄せて受粉させているとも。
ネコを飼っておられる場合、蔦を持ち帰っても良いかも知れない。
さて、ちょうど工程の半分ぐらいの場所に気都和既神社がある。
この神社の境内は「もうこの森」と呼ばれており、大化の改新で藤原鎌足が入鹿の首に追っかけられてここまでただりついた際に、「もうこぬだろう」といったことに由来するらしい。
神社の境内には不思議なテーブル上の石がいくつかある。
どれが本当のものかわからないが、鎌足が腰かけたと伝わっているらしい。
山を下る。
「左 たふのみね」※、「右 毘沙門天」の道標までくるとすでに明日香の地に入っており、明日香 石舞台も近い。
※ 道標は漢字『多不乃三祢』のくずし仮名で表記を現代かな表示。現代読みで『とうのみね』
ここまで拝読いただきありがとうございました。
【あおによし、奈良】談山神社 訪問
たぶん、このブログで初めての奈良回だと思います。
今回は、桜井の奥にある談山神社です。
よろしければ、お付き合いください。
談山神社は奈良観光でもあまり訪問されない方が多いのではないだろうか?
公共機関でのアクセスとしては、JRまたは近鉄の桜井駅からバスに乗り25分程度の距離で本数も1時間に1本程度は運行されている。
料金は桜井駅南口~談山神社までで500円。
多武峯線 時刻表(談山神社、聖林寺、桜井市総合福祉センター 行)/桜井市ホームページ
昔は奈良交通が直接運行していたが、今は桜井市のコミュニティーバス(運行の委託先が奈良交通)になっているようだ。
片道500円なので往復で1000円かかることになるが、奈良県内の他の観光スポットも見に行く予定なら以下の2Dayパスを使った方がお得だ。
こちらは、談山神社はもとより奈良市内、当尾、斑鳩、明日香、室生寺など、主な観光スポットのバス路線が2日間乗り放題で1500円だ。
談山神社への往復代に500円を追加して広範囲で2日間乗り放題になるのだから、バスで奈良観光をするのなら十分検討の価値はあると思う。
さて、談山神社であるが、この神社は飛鳥寺で蹴鞠を行っていた中臣鎌子(後の藤原鎌足)と中大兄皇子(後の天智天皇)が「大化の改新」の談議をこの多武峰(とうのみね)で行ったことから、この山を「談い(かたらい)山」と呼び、そこから談山神社の社号となったとのことである。
そのため、本殿で祭られているのは藤原鎌足公で、鎌足公御神像、蘇我入鹿暗殺の図など「大化の改新」絡みの文化財・社宝が多い。
「多武峯縁起絵巻」と「増賀上人行業記絵巻」については、奈良女子大学附属図書館がWeb上で公開されておられるので、興味のある方はご覧になられてはいかがだろうか。
コロナ禍で外出できない中、Webで拝観できるのは大変ありがたい。
談山神社といえば十三重塔が 有名だ。
十三重石塔はたまに目にするが、木造の十三重塔で現存するのはこの談山神社だけである。
こちらが本殿で鎌足公が祭られている。
この本殿は日光東照宮を建築する際の参考とされたらしく、言われてみれば似ている部分が見られる。
先に述べた通り、藤原鎌足、中大兄皇子は明日香からこの山に来て談議された。
次回は、談山神社と石舞台を結ぶその道をご紹介いたします。
ここまで拝読いただきありがとうございました。