【京都の風景 3】 夏の風物詩 松上げ その2(花脊の松上げ)
その1では、説明だけで終わってしまって申し訳なかった。
今回は2009年と2011年に参加した花脊の松上げについて、ご紹介したい。
皆さんは「花脊」が京都のどこにあるかご存じだろうか?
皆さんも知っていると思う鞍馬からさらに若狭方面に進んだ先が「花脊」である。
花脊の松上げは、鞍馬から車で30分ほど走った先の”花背山村都市交流の森”という施設近くの川原で行われる。
さて、小生は花脊の松上げには、いつも京都バスの松上げ鑑賞バスツアーを利用している。
出町柳からの出発で、受付は17時から、実際の出発は18時である。
前の記事で話したとおり、予約制なので事前に予約をしておくことが必要となる。
予約は例年7月上旬から開始しており、基本的に電話での予約となる。
今年2020年の催しに参加されたい方は、コロナの影響で実施されるか不明なので、自治体やバス会社に事前に確認された方が良いと思う。
話を元に戻す。
当日受付で、氏名を告げて料金を支払い、バスを待つことになる。
これから行く現地には自販機や食べ物は売っていないので、現地で飲み食いされたい方は事前に購入しておくことをお勧めする。
また、現地にはごみ箱はないので、ごみは持ち帰るようお願いしたい。
花脊の松上げツアー全体の定員は200名、当然1台では乗りきれないので、6台ほど連ねての出発となる。
たしか、全員座っての乗車だったと思う。出町柳から現地までは60分以上かかるし、途中の花脊峠はつづら折りのヘアピンが何回も続くのでつり革だとかなり厳しい。
バスは出町柳を出発すると、府道40号から府道38号(鞍馬街道)に入り北上をつづける。鞍馬を過ぎて、花脊峠をつづらおりで登っていき、峠を越えたところが花脊の里だ。
そこから会場まで未だ15分ほどバスに揺られる必要がある。
会場に着くのは19時すぎ、夏場なのでまだ明るい。
写真のように会場は、灯籠木と言われる大きな玉入れのようなモノを中心に周りを地松という杖のようなものが多数突き刺さっている。
玉入れのような灯籠木の先端を拡大するとこうなる。
この先端の部分は大籠と言われる。
大籠部分を望遠レンズでさらに拡大してみる!!
大籠は、このように木と杉の皮でできており、中には杉の枝葉が詰められている。
松上げが実際に始まるのは21時なので、2時間ばかりボーっと過ごすことになる。
開始の30分前ぐらいになると地元の男衆が神火のついた松明を持って春日神社から降りてくる。
男衆の腰元には上げ松が装備されている。
会場に入ると松明に灯された神火を地面につき刺した多数の地松に移していく。
1000本近くあるのではないだろうか。。。
20分ほどで会場のすべての地松に神火が灯され、会場は火の海のようになる。
21時まで残り10分を切った!!
祭りを行う男衆が上げ松を手に持ち、その時を待つ。
上げ松とは最初の方でも紹介した、この割れ木にしめ縄を付けたものである。
太鼓が鳴る!
いよいよ松上げが始まる!!
古老の男衆が火のついた上げ松をクルクルとブン回し、 大籠に投げ入れると、それにつづいて男衆がつぎつぎと続いていく。
会場はこれまで以上に幻想的となる。
大籠に火のついた上げ松が入ると、周りから歓声が上がる!!
大籠についた神火は大きくなるが、かわまず上げ松は投げ入れられていく。
大籠全体に火が回る!
いよいよ松上げもフィナーレを迎える!
灯籠木がついに傾き、倒れ落ちる!!
灯籠木が完全に倒れた後も何か祭事は続くのかもしれないが、ツアー客は急ぎバスに戻らなければならない。
灯籠木が倒れるのが、集合の合図なのだ。
乗用車で来ている観光客も一斉に動き出すため、帰路は毎回渋滞気味となるが、バス車内では初めて参加した人たちがそんなことお構いなしにが興奮気味に松上げの感想をしゃべっている。
こうして帰路1時間以上かかって、国際会館駅に到着した。
次回は、小塩の松上げをお伝えしたい。
ここまで拝読いただき感謝です。
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