【酒蔵を巡る 2】能登の美味しい酒蔵を訪ねて
酒蔵を巡るシリーズの2本目です。
今回は能登の酒蔵をご紹介します。
よろしければ、お付き合いください。
酒蔵巡りの楽しみは、以下のようなところかと考えている。
(1)蔵の方から貴重なお話を伺うことができること
※多忙でないときに、お酒自身のお話や、酒米・酵母、仕込みの話など
(2)直接蔵でしか、まずお目にかかれないお酒に出会える可能性があること
(3)その蔵のその時期のお酒をその場で飲み比べて体験できること
(4)酒蔵のグッズを直に見て購入できること
奥能登地区には多くの酒蔵があり、日本酒好きな方には非常に楽しめる地域だと思う。
また、都内からは羽田⇔能登空港便とふるさとタクシーを使うことで、便利に訪れることもできる。
飛行機の離陸から着陸までは実質50分程度であるし、ふるさとタクシーを予約することで能登空港からの移動もスムーズだ。
ただ、試飲を目的に酒蔵めぐりを行う場合、最初に訪れる蔵まではふるさとタクシーでスムーズに行けるとしても、そのあとの訪れる蔵までどのように移動するかが問題だ。
奥能登地区の路線バスなどを利用することになるが、とにかく本数が少ない。
レンタカーなどでの移動でない場合、北陸バスのHPで最新の時刻表を入手して事前に入念に計画を立てておくべきである。
能登空港やレンタカーを利用する場合、自治体の助成金制度がある。
過去記事にしているので、参考にされてほしい。
【能登を歩く 1】準備編_観光客向けの助成金など - 旅と名物・酒と寺社、ときにレアな経路を使いつつ
それでは、能登の酒蔵の一部でしかないが、これまで訪れた蔵をご紹介したい。
各蔵の内装もお店の方に確認して写真に収めたがブログ投稿の可否を確認し忘れたので、掲載することは取りやめた。ご承知おき願いたい。
また、基本何処の蔵も試飲が可能だが、現在コロナ禍ということもあり、一時的に試飲を取りやめている場合があるので、試飲をメインで考えておられる場合、事前に酒蔵さんに確認された方が良いと思う。
【中島酒造】
輪島にある酒蔵さん
朝市通りから少し離れているが、徒歩15分ほどで訪問できる。
輪島駅からは、まず朝市方面に歩き、キリコ通りを左折、そのまま橋を渡って数分歩き、国道249号の稲荷交差点の1つ先の交差点を左折したところにある。
もちろん試飲も可能。
何が試飲できるかは蔵の方に聞いてほしい。
車で向かわれる場合、駐車場スペースが少ないので、注意。
徒歩2分程度のところに広い駐車場を持つスーパーマーケットがある。
買い物をするついでに蔵を訪問するのであれば、許されるのではないかと思う。
ちなみに、『ぶらり能登』を持って日本酒を購入すると、ミニ猪口をいただけるので、空港などで『ぶらり能登』を入手しておくとお得。
【宗玄酒造】
恋路海岸近くの酒蔵さんで、会社の名前と同じ宗玄を販売されている。
路線バスで訪問する場合、近くの宗玄バス停に停車するバスの本数は少ないので注意が必要である。
空港からふるさとタクシーで訪問して、帰りは路線バスで計画しておくか、もしくは、近くの宿に宿泊する場合は送迎を宿と交渉といったところか。
車で、宗玄に向かう場合は駐車場もあるので、あまり心配することもないが、道幅が少し狭いので運転には注意してもらいたい。
宗玄酒造も試飲が可能だ。
季節によるが多くの種類を作られているので、試飲も楽しめると思う。
また、この酒蔵さんは旧のと鉄道能登線の廃止されたトンネルを利用してのトンネル醸造を行っている。
「隧道蔵オーナー倶楽部」という制度で、トンネル貯蔵酒6本以上の購入金額と年間維持管理費で購入した日本酒の貯蔵・熟成ができる。
日本酒は火入れしたお酒でも寝かせることで、味がまろやかになっていく。
なるべく温度変化のない涼しいところで寝かせるのがコツだ。
一年ごとにスライドさせてトンネル醸造を申込み、同じ時期に蔵出しすることで、熟成の違いを飲み比べすることもできる。
珠洲市のふるさと納税にもラインナップされているので、検討されてみてはいかがだろうか?
話がそれるが、自宅の冷蔵庫でも、例えば、野菜室を日本酒クーラーにして一定期間封印することで同じように熟成を楽しむことができる。
本当は5度前後が適した温度とのことで、専用のクーラーの方がよいのだろうが、冷蔵庫でも結構味がまろやかになっていくのが、面白い。
ちなみに小生は実施している。
冷蔵庫の一室を使わずに済ませることができる方は試してみてもよいのではないだろうか?
【松波酒造】
大江山を販売されている酒蔵さん
松波本町バス停から3分程度の距離だが、こちらもバスの本数に注意が必要だ。
1~2時間なので、事前に時刻表を確認することをお勧めする。
バス停からは宇出津方面に歩き、橋を渡ってすぐ右折するとすぐだ。
また、車の場合は、門の中に車を止めることになる。
目の前の駐車場は別の店の駐車場なので要注意だ。
ここの酒造さんは事前に予約することで、蔵を見学することも可能だ。
蔵見学はだいたい30分程度
蔵見学をされるときは、納豆は禁食すること。
納豆菌は強いので酵母菌などに悪影響を及ぼしてしまう。
また、もちろん試飲も可能だ!!
試飲できる種類は時期により異なるので、酒蔵さんに確認のこと。
【数馬酒造】
能登町役場バス停(旧宇出津駅前)で降りて、徒歩5分かからない距離にある。
酒蔵の中では輪島近辺の酒蔵に次いで行きやすいのではないだろうか。
車の場合は、店の前に止めることになる。
ここの酒蔵さんは、牛に合う酒、烏賊に合う酒などの食べ物シリーズ、日本酒で仕込んだ加賀棒茶リキュール、過去には学生さんとコラボした日本酒など、積極的な商品づくりを行われている。
牛は能登牛、烏賊は宇出津近くの小木港が烏賊の港として有名なので、地元食材を意識してのラインナップなのだろう。
近くの九十九湾にイカモールという施設ができ、烏賊など、地元食材を入手できるので、是非とも能登食材とあわせて楽しんでもらいたい。
もちろん、定番のお酒も含めて、どのお酒も美味しい!
試飲も可能だ。
いろんな時期に訪ねてもらいたい。
【鶴野酒造】
銘柄としては谷泉を販売している酒蔵である。
ここもバスの本数が少ない。
穴水、宇出津からバスで鵜川駅バス停まで移動し、そこから徒歩で10分程度
バス停からの道は入り組んでいるので最初は迷うかもしれない。
鵜川バス停からバス道を宇出津方面に戻り右折し橋を渡る。
橋を渡ったら、左に折れる道を入り、右手に神社が見えるまで道なりに歩く、神社のあたりで左折ししばらく歩くと到着する。
車の場合は店の前に止めることになる。
蔵元さんのはからい、あとは時期によるが10種類程度を飲み比べることができることもある。
流石に 10種類の冷酒グラスが並ぶと壮観だ!
時期によって、珍しいお酒に出合えることもあり、能登訪問時はなるべく訪れるようにしている。
松波酒造・数馬酒造・鶴野酒造は、毎年6月ごろに3蔵合同の蔵祭りが行われるのだが、今年はコロナの影響で中止となった。
来年の再開を楽しみにしている。
<今回紹介した酒蔵巡りに便利な宿(宿泊済み)>
1.能登町の宿
能登町の助成金対象です(レンタカー助成、空港利用助成、併用可能)
温泉宿です。
柔らかい湯質の柳田温泉が楽しめます。能登丼もあり。
能登丼あり。
宇出津駅から近く、数馬酒造、大江山酒造、鶴野酒造への訪問に便利です。
能登丼あり。恋路海岸に近い宿で、庭から海を眺めることができます。
新しい施設で、綺麗です。宗玄酒造への訪問に便利です。
海洋深層水の大浴場です。
能登丼あり。手打ちそばの美味しい😋、結構山間の宿です。
少しとろみのある湯質の柳田黒川温泉が楽しめます。大浴場でないのが残念。
能登丼あり。
温泉ではありませんが、露天風呂あり。
新しくできた「イカの駅つく モール」から近い、九十九湾の宿です。
2.輪島市の宿
中島酒造さんや輪島の酒蔵巡りに便利な宿です。
隠れ家的な小さな宿です。
漆にこだわった郷土料理とヒノキ露天風呂が楽しめます。
ビジネスホテルです。